冬眠について
野生のリチャードソンジリスは寒い季節になると冬眠を行います。
野生の場合、冬眠を行うとそのまま目を覚まさずに永眠してしまうこともあります。
冬眠には命を落とすリスクもあるため、飼育環境下では冬眠させないようにしましょう。
冬眠をさせないために
部屋全体に空調をかけているようならばそこまで心配はありませんが(もちろんケージ内温度次第ですが)、部分的なケージ内ヒーターなどの場合はどれだけ気をつけていても冬眠を始めてしまうことがあります。
特にケージ内ヒーターのみだと、暑くなりすぎてしまうのか、あえて熱が届かない場所で眠り、そのまま冬眠してしまうことがあります。
なるべくならばケージ内全体が一定の温度になるような工夫をしましょう。
冬眠してしまったら
冬場の外出から帰宅した時など、冷たくなっていると死んでしまったのかと驚くかもしれませんが、心音や脈などをよく確認しましょう。
死後硬直は起こらないので体はある程度柔らかい状態かと思います。
温めれば目を覚ましますが、慌てずに急激な温度変化を与えないようにしましょう。
まずは室温を上げ、人肌に温めるべく寝ている状態の子に手のひらを被せるようにします。
この時、急な刺激は負担になるので、あくまでもそっと被せます。
次第にもぞもぞと動き出したらゆっくりと両手で包むように抱き上げ、体全身を温めてあげましょう。

約30分ほどで目を覚ますかと思いますが、 1時間以上は手のひらに収めておく覚悟でいましょう。
その後も注意深く様子を見て、再度冬眠しないようケージ内などの環境を見直しましょう。
目を覚ました後も無理に動かそうとせず、食事も普段よりも気を使ってあげましょう。
消化が良く、水分量の多い野菜や果物をペースト状にして与えるなど工夫するといいでしょう。
最後に
冬眠はしないように配慮するのが最善ではありますが、仮に冬眠を始めてしまった場合は慌てず冷静に起こしてあげましょう。
以上、少しでも参考になれたら幸いです。
おしゃまんべ